障がい者控除を活用した事例
障がい者控除を活用すれば、相続税額を抑えることが可能です。適用できるかどうかは、専門家への相談がおすすめです。今回は障がい者控除を活用し、相続税額を減額できた事例についてご紹介します。
相続のご状況
被相続人は母であり、相続人は二人、姉（65歳）と弟です。姉には障がいがあり、遺言では、遺産はすべて弟に相続するとありました。
預貯金
有価証券
その他：自宅
ご相談内容
相続税額を出来る限り安く抑えたい。遺言に記載されていない土地が発見された。
解決方法
土地については、法定相続分に従い、まだ分割されていない状態で申告をしました。姉にも相続分が発生し、彼女の障碍者控除を活用することが可能となりました。この控除は、20年間にわたり年間20万円を引くことができますが、姉の相続分がなければこの控除を利用することはできません。土地が未分割のままであるため、控除で引ききれない分については、弟の相続財産から、引ききれない分を差し引くことで対応しました。
結果的に当初考えられていた相続税額よりも安く抑えることができました。
把握できていない財産や、活用できる控除があるかもしれないので、相続税申告をお考えの方はぜひ一度専門家にご相談下さい。
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